古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

三師会学術講演会

朝倉三師会学術講演会が朝倉医師会館で開かれたので出席してきました。(院長、副院長)
朝倉歯科医師会、朝倉医師会、朝倉薬剤師会から成るこの三師会では、年に1〜2回ほど合同学術講演会を持っています。
今回は、福岡歯科大学口腔保健学講座元教授の筒井昭仁先生をお招きして、フッ化物洗口によるむし歯予防 その科学的根拠と学校三師(医・歯・薬)とのかかわり」と銘打ったフッ化物洗口の普及に関する講演を行っていただきました。ちなみに、私は人生初の座長というものをやらせていただきました。
以前も書きましたが、筒井先生は私が学生の時には予防歯科学研究室の助教授(当時)として、主にフッ化物やその応用について教鞭をとられていました。現在はNPO法人ウェルビーイング理事、同附属研究所主席研究員、広島大学客員教授という肩書を持っておられます。
一般の方は歯医者が知ってることなら医者も薬剤師も知ってるだろ?と思われているようですが、お医者さんも薬剤師さんもそんなに万能ではありませんし、特にフッ素(フッ化物)やその応用は比較的歯科分野に特化したものなので、案外、薬理作用や副作用などについての細かいことろまでは知られていないのが実情です。
福岡県をはじめ福岡県歯科医師会や当朝倉歯科医師会・朝倉学校歯科医会が県内の小学校でのフッ化物洗口実施を目標にしている中、校医や学校薬剤師、ひいては医師会や薬剤師会の協力は不可欠であるため、共通の知識・認識を持つことが必要であるというわけで、今回の合同講演会の開催となりました。
それにしてもすごい内容でした。講演時間は正味1時間ちょっとしかなかったにもかかわらず、私がウン十年前に衝撃を受けたフッ素の話に始まり、最新情報にまで言及された、まさに筒井先生の知識が凝縮された内容でした。個人的には、この講演を拝聴された関係者は、すごく得をしたと考えています。だって、私なんかが四半世紀かけて得てきた知識が、たったの1時間で分かりやすく得ることができたのですから。
参加された三師会の面々からは、医学的に正しい知識を得られたという称賛と同時に、なぜこれほどまでにこの地域(朝倉と捉えられても、福岡県と捉えられても結構です。)では学校でのフッ化物洗口が進まないのかという疑問も多々呈されていました。
今回は医療関係者向けの講演会でしたので、あえて教育関係者や議員さん達には声を掛けないか、ぎりぎりにしかお誘いができませんでしたが、一部の反対派・慎重派の議員さん・教育関係者の方々は、私達、歯科医療従事者の大多数から言わせると偏った情報だけを基に否定的な意見ばかりをおっしゃらないで、こういう科学的な話を少しでも聞かれた方がいいのではないかと思った次第です。なぜなら…以下自粛。