古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

インフルエンザ・パニック?

今更ですが、新型インフルエンザによって国内がようやく騒然としてきました。
わざわざ『ようやく』と書いたのは、後述するように今までがちょっとのんびり構えていたように感じるところがあったからです。いえ、みんなが無関心だったというわけではなく、興味を持ってはいるけれど、行動を起こさないと言うか、なんと言うか・・・。

ところで、私はアレルギー体質で、特に幾種もの薬物に対してアレルギーがあります。こういう薬物アレルギー患者である私は、ときどき困ったことに遭遇します。簡単に言うと、感染症に罹ってしまうと治すのに一苦労するのです。感染症と言っても、色々なものがあります。風邪を引いてこじらせてしまうと、上気道炎や扁桃腺炎などを起こしますが、通常はこのような場合、病院で抗生物質を処方されます。けれど、私の場合はこれは処方されないのです。いや、厳密に言うと抗生物質にもたくさんの種類があるので、何かしら飲むことにはなるのですが、総じてそういうものは効果が薄かったりするものです。つまり、いわゆる一般的な抗生物質や強い抗生物質に対してアレルギーが起きやすいので、そうじゃない人に比べると治りが悪かったり、遅かったりするのです。
あるいは、元々大したことのない傷から二次感染を起こして、指先がひどく腫れたこともありました。そういう時も、先述の通り通常よりは長い治療期間を要しました。途中で新たに薬物アレルギーが起きたり、副作用が起きるという副産物もあったりして・・・(泣)。
更に、昔、水虫に罹ったときも、皮膚科の先生が薬物アレルギーであることを知ると、抗真菌剤の注射を打つのをためらって、光線療法や軟膏を塗布し続けるだけのこともありました。(無事、完治しております。念のため。)

そんなこんなで、私は感染症で20年近く苦労してきているので、感染症に対しては、多少、他人よりは興味があるようで、だからこそわざわざ市民セミナーに出掛けたりもするのでしょう。(今、この時期にあらためて考えると、このインフルエンザのセミナーを受けておいて良かったと思います。備えあれば、憂いなしってことです。)もちろん、だからこそ、感染症に対する警戒心も人一倍持ち合わせています

話を戻しますが、そういう経緯があるもので、春先にはとっくにマスクや消毒薬などの備蓄は多少おこなっておいたのです。元々、ほとんどの歯科では、歯科医師を始め従業員がマスクを着用するのが常識ですし、院内感染予防のための消毒や殺菌・滅菌をおこなうという作業はあまりにも一般的です。(むしろ、なぜか医科の先生方のほうが、普段はマスクをしていないような気がしないでもないですが・・・)ですから、常にそういうもののストックはあるのですが、万が一に備えて余分に各品を備えていたということです。

話の流れ上、ついでに当院の感染予防(院内感染予防を含む)に対する措置を挙げますと---

  • マスク着用
  • こまめな手洗い
  • 待合室や診療室の各部(扉の取っ手から椅子、治療台etc...上げればキリがありません)のこまめな消毒
  • 機材の滅菌消毒
  • 患者さん用のスリッパの殺菌や清拭
  • 大型空気清浄機(エアロクリーン)の設置

ま、ほかにも医学的に常識的な範囲での予防措置はとっています。
当たり前のことだ思われるかもしれませんが、案外・・・・・・いや、話が逸れますし、同業者に敵を作りそうなので、これ以上、この話を広げるのは止めておきます(^^;少なくとも、新築のきれいな診療所と比べると、うちのように建物がそう新しくない診療所では、それだけで不利・・・乱暴な言い方をすると、新しい建物だと、たとえ何もしなくても患者さんは勝手に清潔だと思い込んでしまうし、そうじゃなければ不潔だと思いがちだということです。そういうワケなので、そんなハンデを返上する意味でも、日頃から清潔さを保つことには気を遣っています。
(もし、うちの患者さんで、そうじゃないと思われる方は、是非、ご指摘ください。)

またまた話を戻します。
どうやら新型インフルエンザがメキシコで流行しているらしいという報道を知って、当然の如く、私はすぐに日本にもこれが上陸するのは時間の問題だと考え、ならばこれも当然の如く、更なる感染予防製品の備蓄が必要だと思い、日頃の三倍ほどのストックを備えました。春先に備蓄したものは万が一に備えてのものでしたが、今度のはもはや万が一ではなくなって、必要であるものの準備です。
更に、待合室で患者さんたちに使ってもらうためのマスクや消毒薬も、このときに注文しました。たった三週間前の話ですが、今とは全く比較にならないほどに、簡単に何でも入手できましたね。逆に、驚いたくらいです。ほかの医療機関や業者が、買占めにかかっているのかと不安でしたから。率直に言うと、この時点で、みんなノンキだなぁと思っていました。だって、桝添さんも言ってたでしょ?『危機管理はいくらやっても、やり過ぎることはない』というようなことを。他者に迷惑を掛けたり、しわ寄せが及ぶ事がないのなら、いくらでもやるべきでしょう、というのが私個人の考えでもあります。
余談ですが、現在、マスクなどをボッタクリで販売している業者や個人も、この時期にこうなることを見越して、ストックしたものだと思われます。

そして、遂に国内での感染者確認。
当面は困らないほどの準備はできているという自負はあるものの、インフルエンザ・パニックとも言うべき事態が国内だけではなく世界規模で起こっているので、さすがに長期的にマスクなどが入手できなくなったらまずいと不安になり、まず歯科用品を扱っている通販会社のインターネットサイトを覗いてみました。まだ値段も手頃で、品質も悪くないものが数種類残っていたので、ダメ押しでいくらか購入しようとしたら、あっと言う間に目の前で全部の種類が売切れてしまいました。これには、マジで驚いてしまいましたね(^^;。言うまでもなく、通販ではなく、出入りの業者さんたちに電話してみても、あっ言う間にかなりの欠品状態になってしまったようです。

もっと暑くなれば、一旦この騒動は収束するのだと思いますが、多くの専門家が言うようにインフルエンザ自体は終息することはなく、数ヶ月、細々と感染を継続することでしょう。だから、皆さん、この時期にはとりあえず安心するものの、それだけに終始せず、次なる流行に備えておきましょう。
最後に、当院の患者さんへ

インフルエンザ予防のために、当院の玄関にはアルコール消毒薬と使い捨てのマスクを準備しております。

  • 来院直後には、極力、手のひらの消毒をお願いします
  • マスクは大人用と子供用があります。くれぐれも、おミヤゲを持って帰らないようにしてください。
  1. ご希望の方は御使用ください。
  2. 咳の出ている方や発熱のある方は、ほかの患者さんへの配慮からマスク着用をお願いいたします。(→そもそも、歯科治療以前に、そのような方は保健所などに相談するよう通達が来ています。
  3. 一人一枚ずつでお願いします。

洗面所にはうがい薬も用意しておりますので、できるだけ来院後、速やかにうがいをされると幸いです。

※ 現在、マスクの配布は行っておりません(2009年10月現在)