古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

「「半年以内に先進国医療から後退も」」

詳しくはこちらのブログ記事をご覧ください。

この記事で引き合いに出されている委員の先生の読みが正しければ、10月頃には医療後退現象が起きているという事になりますね。
そして、私もそれには同感です。いや、実はとっくの昔にそれは起こり始めていて、歯科は医科よりも随分早く、自分の働いているこの国から梯子を外される・・・とまでは言いませんが、外す手前の限界まで梯子を引っ張られているような状況ですから、お医者さんたちよりも何年か先に歯医者の方が気付いていたというだけの話です。
“あの頃”から医科界も危機感は抱いていたのでしょうが、歯科界も小泉さんが国民からの強力な支持の下に、改革という名の蛮行を断行されていた頃から、今、こうなる事は分かっていたのです。(あの人が医療改革などと聞こえの良いスローガンを掲げていたものだから、職業柄、深く掘り下げて観察〜熟考する事が出来、たまたま時流に流されず、そういう目であの頃の政治を観察していたら、医療崩壊のみならず、現在の派遣切りに代表される国内の経済悪化も当たり前すぎるほど予想がついていました。さすがに、世界的経済危機までは予測できませんでしたが、それがなくっても多少時期がずれただけで、間違いなく国内の経済危機は訪れていたに違いないのです。)
そして、歯科にとってはすぐにその影響は出てきましたから、“流れ”がすごく分かりやすかったのかもしれません。(もっと言うなら、それよりも早くに薬剤師さんたちは・・・以下省略)
歯科に架けられている梯子を完全に外してしまうとまずいものだから、今度は医科の梯子を外しかけているのが現状です。

話を元に戻しますが、本当に10月頃には医療後退現象が起きているのかどうか確認するには、ニュースや新聞を見れば分かりやすいかもしれません。現時点でも結構、医療に絡んだ悪いニュースを散見しますが、その頃にはもっと医療過誤や意思のモラルに関するものを目にするようになるかもしれません。あるいは、交通事故などと同じで、報道する側も、見る側も、もはやそのようなニュースに何の興味も持てなくなって(感覚が麻痺してしまって)、かえって医療に関わるニュースは増えない・・・多くは報道されないようになっているかもしれません。

最後に、この記事を書かれた先生の吐き捨てるような台詞を最後に掲げておきます。そして、この台詞にあるような状況の結果、最終的に誰が窒息するのか考えてみる必要があるのかもしれません。

複雑系」を叩き壊したのは厚労省とマスコミと国民です。

「声を上げなかった医師が悪い」なんて犯罪を受けた被害者を叱りつけるような本末転倒なマスコミの意見もありますが、実際の日本医療はこのように粛々と世界の最高峰から転落中です。