古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

貧富による学力差は「小4から拡大傾向」

本日付の読売新聞から

経済的に困窮している世帯とそうでない世帯の子供の学力格差が小学4年生頃に広がる傾向にあることがわかった。

 大阪府箕面市が2014〜16年度、小中学生らを対象に実施した学力や生活状況の調査データをもとに、日本財団(東京)が分析した。

 同財団は、箕面市生活保護受給世帯とそれ以外の世帯の小学1年生〜中学2年生約1万人について、同市が14〜16年度に実施した国語や算数・数学などの学力テストの平均偏差値を比較した。市の困窮する子供への支援策を検討するため、同財団で分析した。

 分析では、国語で差が顕著にあらわれた。生活保護世帯の小学2年生の平均偏差値は49・6で、それ以外の子供(50・1)との差は0・5ポイントだった。小3でも1・9ポイントだが、小4になると5・5ポイントに拡大した。その後も4ポイント以上、下回り、中2では5・8ポイントに広がった。算数・数学でも同様の傾向を示しているという。

貧富の差は、学力の格差を生み、貧富の差・学力の差は健康格差につながっています。少なくともむし歯に関しては、因果関係があるのは間違いありません。
それは私が担当している某部署の某調査でも明らかなようです。
なので、「子どものむし歯は減少してきている」という意見は正しいのですが、あくまでも『減少している』だけであって、『なくなってしまった』訳ではないのです。この『なくなっていない』グループを置き去りにしていいのでしょうか。格差があってよし、というのは現代の学校現場にはそぐわない考え方だと思うのですが。
このような第三者による調査で、健康格差…とりわけ、むし歯に関してはどのような結果が出るのか知りたいところです。