古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

インフル

5/20付けの内容は言っている事は間違っていないと思いますが、後で見直すと少し上から目線と言うか、高慢な書き方になっていると思いました。敢えて、その書き込みはそのままにしておきます。

さて、新型インフルエンザに対する国民の受け止め方は、今まさに流行の兆しを見せ始めている地域(5/23現在、関東がそれにあたると思います)を除いては徐々に冷静になってきました。今度は、私を含む日本人特有の、感覚が麻痺することに多少の危機感を覚えます。つまり、インフルエンザに対する危機感の薄れと言うか、それらの報道に慣れっこになってしまい、未だ感染しなかった人は何故か「これからも自分は大丈夫」という根拠のない安心感を無意識に持ってしまうという事です。
おそらく、いわゆる夏になってしまうと、(北半球の)世界中が一見、この流行が終息したかのような雰囲気に包まれるような気もするのですが、あくまでもウイルスが影を潜めているだけで、多くの専門家が言うように秋になると再び流行し始める、いわゆる第二波が襲ってくると思うのです。しかも、現在の第一波よりもいろんな意味で怖くなって。ですから、一旦、世の中が落ち着いてからこそ、マスクや消毒薬などの備蓄を各々がする必要があるでしょう。

ところで、こういう記事を目にしました。

09年05月23日(土)

「うちの子が感染したら…」洗足学園に厳しい抗議
洗足学園高校の前田隆芳校長は会見で、同じ敷地内にある幼稚園から大学院まですべての学校を27日まで休園、休校にすることを発表した。「一般の方に迷惑をかけることになり、大変申し訳ない」と謝罪。入院中の生徒からの「本当に申し訳なかったと伝えてほしい」とのメッセージを読み上げると大粒の涙をこぼした。

女子生徒らが参加した米ニューヨークでの「模擬国連会議」の主催者から今月1日付で、参加予定各校に「ニューヨークで発生している新型インフルエンザについては状況を注視しているので、会議をキャンセルする理由は全くない」との電子メールが送られてきた。

渡航前には保護者会を開き状況を説明したが、出席した保護者から「こんな機会はめったにない。ぜひ行かせてほしい」との要請され決断したという。

前田校長は「主催者からメールをもらい、アメリカでは十分な態勢ができていると思ったが、責任は許可を出した私にある」とうなだれた。

学校には数十件の電話がかかっており「社会的責任を考えろ」や「うちの子が同じ電車を利用した可能性がある。感染したらどうするんだ」といった同校の保護者以外からも苦情があったという。
成田での検疫の場で「発熱」について自主申告しています。
せきも出ていない段階だったのに「マスク」をしました。
他の人への万が一の感染をさける為に、空港からの帰宅の際にも慎重に行動しています。
帰宅した後はもちろん一度も外出していません。

他人に対する影響についてしっかり考えている、きちんとした対応です

この状態に対して、どうしたら「社会的責任を考えろ」や「うちの子が同じ電車を利用した可能性がある。感染したらどうするんだ」といった発言がありうるのでしょう?

それは「抗議」ではありえませんよ。

事実と異なる言説によって、社会に混乱を生じさせる、という意味での「風説の流布」や、実際には落ち度がない人間を脅す、という意味での「脅迫」が適用できないものだろうか、と考えます。

数十件の電話です。断言しますが、そういった発言については、「言いがかりだ」と感じる人達が、ほとんど全てだと思います。今後の事もありますので、「発言に対する責任」を問う、という事をまずはっきりさせるべきでしょう。

電話は匿名なので好き勝手を言えると考える人間は、「自分が発言した事が特定されて、犯罪者として追求される」事がはっきりわかれば、影を潜めます。

今回は絶対に早いうちに「毅然とした対応」をとる事を明言すべきです。

「私はそう考える(好き勝手発言)」が、状況によっては「犯罪」として処罰されるのだという事は、もっとはっきりさせた方が良いのです。そしてそういう部分を抑え込むのが、「政治」の仕事なのだろうと思います。

それはとても大切な「社会の為の仕事」です。

社会の安定は「因縁をつけるろくでもない大人」を抑え込まないと得られません。それは「ウイルス」よりもはるかに社会にとって危険な「モンスター」です。

追記
念のため「風説の流布」はケースによって「書類送検」の対象になるのですよ。信用に対する事実無根の言説だと、「あの銀行危ないらしい」を「友人に」でも成立するのです。

全く話になりません。感染に注意するのと、スケープゴートを創り出すのとは全く次元が違います。こういう自己中心的な言いがかりや社会不安の責任転嫁を容易くする人って・・・大なり小なりいますよね。