SalivaChecker®に関するセミナーを、Ciメディカル福岡営業所で受講してきました。
簡単に言うと、「唾液を少量採取してそれを調べるだけで、口腔がんだけでなく、膵臓がん、大腸がん、肺がん、乳がんのリスクが分かるようになりましたよ」という検査法のセミナーです。
まだ今後発展の余地がある検査法だとは思われますが、手軽に複数の癌リスクが調べられるのは画期的です。何年か前にこの検査が開発中だというニュースは聞いていたのですが、もう実用化されていたとは驚きました。
口腔がん検診を実施している当院が、この検査を行わない手はありません。早速、検査実施する契約をしてきました。（当院では、口腔がん検診を受診する患者さんにのみ実施します。）
ただ、誤解しないでほしいのはあくまでもこれはスクリーニング検査であるということです。ガンに罹患していないかのリスクを調べるだけで、もちろんこれで早期がんが発見できる可能性は大いにあるのですが、絶対に見つけられる検査ではないという事です。これは、当院が既に行っているLBC（ 液状化検体細胞診）も同じですし、ほかの検診で行われる検査でも同様です。ガンかどうかを確定するためには、実際にそれを切除して病理検査をするしかないのです。言い換えれば、各種検査はガンの可能性があるか否か、可能性があればそれは高いものか低いものかを調べるものにすぎないという事です。
いずれにせよ、また私のような一臨床歯科医が比較的簡単に口腔がんを検診できる“武器”が一つ増えました。
