古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

知覚過敏マネジメントセミナー

歯科関連商品で言うと、シュミテクトとかアクアフレッシュ、ポリグリップSで有名なグラクソ・スミスクライン社が主催の『第4回 知覚過敏 マネジメントセミナー』に参加してきました。(副院長

知覚過敏症というと、歯科医師にとってはかなりありふれた、しかし新米の頃からベテランになっても付き合い続けなくてはならない歯科疾患の一つです。最新の治療法やテクノロジー、今時の歯科疾患を勉強するのもいいけれど、時にはこの歯科医師とは切っても切り離せない疾患のことを勉強することも大事だと思っての参加です。・・・と言うか、この知覚過敏症って原因も多岐に渡っているし、だからこそ治療法も様々で、おまけに完全に治せないこともあるという曲者で、実際のところ、まだ解明されていないこともあったりして、以前からオーソドックスな治療法に加え、最新の治療薬や治療法、先人達の経験から生まれた裏技、我流のやり方なんかを併用したりして臨床にあたっていました。
それで、私なりに象牙質知覚過敏症と云うものに対しての解釈や対処を持っていたのですが・・・つまり、ずーっと何年間もこの象牙質知覚過敏症に対して、悩ましい思いをしていたのです・・・今回のセミナーによって、それらの考えが学術的に裏づけされたことと一致していたり、誤った見解を持っていたことなどが相当分かり、いずれにせよ今後の診療において、もっと自信を持ってこの症状に対する認識や治療が出来るようになると確信しました。

さて、それでセミナーの内容ですが------

  1. 象牙質知覚過敏の診断と治療(岡山大学大学院教授 吉山昌弘先生)
  2. 歯科衛生士の立場から見た知覚過敏(歯科衛生士 加藤久子先生)
  3. 歯周治療に起因する知覚過敏への対処法(歯科医師 福西一浩先生)

というラインアップでした。
うん、色々な方向に話も脱線していましたが、それも大いに有益な話でした。
一部の歯科医師なんぞは、たかが知覚過敏症に・・・という認識をお持ちのようですが、こんなに身近な歯科疾患にまつわる話題(学術的な話、臨床的な話、アメリカの現状など)を知らないなんて、いや知ろうとしないなんて、正にもったいないというものです。

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