古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

予防歯科を新しく導入するにあたって

Dental_Coga2006-10-29

福岡建設会館で催された“モリタ友の会テクニカルチャー講演会”のひとつである、『予防歯科を新しく導入するにあたって 〜予防歯科の魅力と可能性を探る〜』という講演に参加してきました。(副院長、衛生士2名
神戸で開業されている演者の中谷昌弘先生は、既に何年も前から予防歯科関連の業務に取り組まれて、所謂、成功を収められている先生です。

今回の講演は、予防歯科という歯科医療のひとつのジャンルをメインにやっていこうとする場合の(歯科医院の業務体系を治療主体ではなく、予防処置主体で・・・つまり、下衆な言い方をすれば、「予防歯科という仕事で、如何に歯医者が食っていけるか」という)ノウハウが発表されました。
発表自体は、正直言って目新しいものはなく、他の講演や記事などで先人たちが述べられているものを踏襲しているような内容でしたが、話としてはすごくまとまっていました。

個人的なことを書けば、私自身が一般開業医に勤務しだしてから10年以上経ちましたが、それより前から・・・学生時代の大学の講義に始まり、卒業してからも予防関連の講演やセミナーは受講してきました。(以前書きましたが、元々、予防歯科という学問・医療行為が好きなんです。)
当初は理想だけで具体的な方法論や経営論を持ちませんでしたが、徐々に保険制度や患者さんと当方との考えのギャップなど、こちらが思っているほど簡単に予防歯科というものは“生業のメイン”としてやっていくのは非常に難しいということに気付かされました。もっとも、当院では今はやりたくても治療に費やす時間が多すぎて、予防に割く時間があまり取れなくもなってきていますが。

その後も、歯科医院の経営セミナーや、予防歯科の技術論・経営論、歯科医療現場の展望等々、様々なセミナーなんかを受講してきたわけですが、今日拝聴してきた講演は、それらの話をほとんど網羅しており、各論が整理し直されていて、私個人にとっては総括的な内容になっていました。すごく良いタイミングで、良い話が聞けたと思います。
これから予防歯科というものを診療に取り入れたいと思う、言わば予防歯科ビギナーの歯科関係者には、とても分かりやすくまとまった講演だったはずです。