古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

カルシウム添加型フッ素コーテイング法セミナー

東京で、FAP美白歯科研究会主催による『カルシウム添加型フッ素コーテイング法』セミナーが開催されましたので出席してきました。(副院長)夏にも行われたのですが、そのときは定員オーバーで参加できず、ようやく本日の受講となったのでした。
セミナーの内容は、FAP美白歯科研究会の公式サイトによれば

FAP研究チームは、局所的な歯の強化を目標としたカルシウム添加型フッ素コーテイング法(AP3)を開発し、歯の表層を不純物イオンの少ないアパタイト結晶で覆うことで、フッ素塗布では獲得できない耐酸性の高い新生アパタイトの結晶化を行う方法を発案しました。

ということになります。今日は、この方法論の講義を聴き、簡単な実習を行いました。
通常なら、多少、眉唾モノの題目なのですが、そこは人工エナメル質を作り出した山岸先生の発案だからこそ信用して、東京くんだりまで勉強しに行けるというものです。合計約4時間という決して長くはない時間でしたが、その内容は濃密で、非常に刺激を受けました。また、山岸先生もそうだったと仰っていましたが、私自身もカルチャーショックを受けるとともに、虫歯に関して考え方を大きく変えざるを得ないセミナーでした。

以前にも山岸先生は尊敬する歯科医師の一人だと書いたことがありますが、その飽くなき探求心と発想の着目点、そして実行力にあらためて恐れ入ってしまいました。

材料が揃えば(勿論、この研究会のメンバーでなければ入手できません)明日からでも行える治療…予防法で、決して派手ではない、つまりFAPホワイトニングのように目に見えて大きな変化が出るようなものではありませんが、実際のところ、多くの人の健康増進には大きく役立つものです。今日は、まだ頭の中の整理が不十分なため、この程度の記述にしておきますが、日をあらためて当院のサイトなどで具体的な内容や値段などを紹介したいと思います。(思うだけで、例によって何もしないかもしれませんが(^^;)
いずれにせよ、そのときには先生も使われていた“エナメルリカバリー”とか“エナメル化”という呼称を用いることになるだろうと思います。