古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

マイクロインプラント・セミナー

博多で開催された高橋正光先生による『マイクロインプラントアンカレッジ(MIA)Hands-on セミナー』を受講してきました。(副院長

マイクロインプラント(以下、MIA)という治療法自体が、国内の一部の先生に認知されてから5年ほどしか経っていないということもありますが、私自身、恥ずかしながらこの治療法を知ってから、まだ半年にも満たないのです。

一般の方に誤解を受けやすいようなので断っておきますが、マイクロインプラントというのはいわゆるインプラント(デンタルインプラント、歯科用インプラント)のように歯の欠損した箇所に埋め込んで、それにクラウン(冠)をかぶせるような治療法ではなく、口の中に小さなネジのようなものを埋め込んで、それを利用して歯科矯正などに用いるというようなものです。当院のことをご存知の一部の方は、「お、遂に古賀歯科でもインプラントをやるようになるのか!?」とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、残念でした、未だ通常のインプラント治療を行なう予定はありません

さて、大してMIAのことを知らなかった、しかも矯正なんてほぼ全くやらない私が、決して安くない受講費を払ってまでセミナーを受けたのは、単純に大きく興味を持ったからです。たまたま、MIAに関する書籍を読みまして、術式も、理屈も分かりやすく、これなら私もやれるのかもしれないと思って、その確認の意味もあって受講してきた次第です。

結果から言うと、大いに有意義なセミナーで、この治療法はこの先、間違いなく伸びる・・・つまり、多くの歯科医師が多かれ少なかれやることになるでしょうし、多くの患者さん達からも認知されることになるでしょう。
今までは歯科矯正に関しては、私の場合、ほとんどの症例を専門医に丸投げしていたような状況でしたが(それはそれで良いと思っていますし、今後も、口の中の全部の歯を扱うような、まともな歯科矯正は絶対にできないし、やるつもりもありません)、数本の歯を動かしたりする程度の矯正(MTMと言いますが、今風に分かりやすく言うならプチ矯正という感じでしょうか。)なら、これからはMIAを利用してやろうと思っています。

国内でのインプラント矯正のスタディ・グループは、高橋先生も所属するマイクロインプラントアンカレッジ研究会が存在します。