古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

ICD日本部会 第36回冬期学会

Dental_Coga2006-02-25

東京歯科大学で、「2005年度ICD(国際歯科学士会)日本部会 第36回冬期学会」が開催されました。私の所属するWCLI (世界臨床レーザー学会)が共催でしたので、参加させていただきました。(副院長

今回のテーマは最先端レーザーの臨床アプローチ ---レーザーが開く次世代の歯科診療---で、全ての講演がレーザーにまつわるものでした。特筆すべきは、全ての講演で上がったレーザーというのが、当院でも使用しているWaterlaseだったことです。
当院がこの機器を導入した当時は、日本ではまだイロモノ扱いされていて、ほかのレーザー機器に比べると知名度もきわめて低いものでしたから、使い方一つとっても試行錯誤を繰り返して、まだ国内には少数しかいないWaterlase ユーザーの先生方からアドバイスを受けたりして少しずつ使いこなせるようになったものですが、今回の学会ではレーザーと大雑把な名称がタイトルに使われているものの、明らかにWaterlase が主役でした。

当日の演題

  1. 基調講演「レーザーによるマイクロサージェリー」Dr. Stewart Rosenberg
  2. 講演「レーザーの歯周領域への応用」 福田光男先生
  3. 講演「レーザーの歯内療法への応用」 松見秀之先生
  4. 講演「レーザーの口腔外科領域への応用」 津田忠政先生
  5. 基調講演「レーザーによるインプラント歯周炎治療」 Dr. Frank Schwarz

さて、そんなわけで、今までは日本ではマイナーだったゆえに、学会発表や研究論文でも取り上げられることの少なかったWaterlaseに関するエビデンスに基づいた講演や、応用法などを拝聴して、とても有意義な学会でした。(ちなみに、当時、既に欧米では歯科用レーザー機器といえばWaterlaseが主流になりつつありました。ですから、海外での講演や文献などはたくさんあったのですが・・・)
これまでの3年半、勉強したくてもその材料がなかなかなく、全国からユーザーの先生達と集まった際に「あーでもない、こーでもない。」とか討論しながら少しずつ学んでいったことから考えると、隔日の思いで、感慨深ささえ感じてしまいます。なにせ、こつこつと獲得していった知識や使い方が学術的に裏づけされていくのですから、やっぱり(感覚的・経験的に)有用だと思っていた使い方が、間違っていなかったと実感しますし、更なる自信にもつながりますよね。ありがたいことです。