古賀歯科医院 休診予定などのお知らせ

当院の休診や歯科医師の不在情報、歯科に関する意見や参加した勉強会の報告などについて書いています。ちなみに嫌いな言葉は『with コロナ』とか『コロナと共存』というスローガン。

ココロとカラダにかみ合わせ

天神(エルガーラホール)で、「ココロとカラダにかみ合わせ えっ!?こんな症状・悩みもあごからくるの!?」というタイトルで、市民フォーラムが催されたので、出席してきました。(副院長

丸山剛郎先生の講演やデモンストレーション、そしてそれを補足するような澤口俊之先生の講演を聴いてきました。

私が学生の頃から、咬合(噛み合わせ)が身体や精神に及ぼす影響については相当論議されてきましたが、当時は私自身はあまり興味がなかったものです。咬合と、身体への影響(よく言われるところでは、肩こり・腰痛など)は全く無関係ではないのだろうけど、それほど深いかかわりがあるとは思っていなかったのです。咬合を甘く見ていましたし、大学で習ったりする以外には、大して勉強もしていませんでした。

が、しかし、実際に開業医で臨床を行うようになって、経験的に・・・直感的に、噛み合わせというものが如何に大事かを知っていくようになっていきました。ただ、物が食べられるようにすればいいだけではないのだ、と。
分かりやすい一例を挙げると、噛み合わせの良くない銀歯をかぶせると、すぐに脱離したり、対合歯の形や機能に異常をきたしたり、最悪、銀歯をかぶせた歯が割れたりするのに対して、噛み合わせの良い銀歯は、調整のときからピタッと歯にはまって、なかなか取れなかったりする。

そうこうする内に、阿部先生と出会い、咬合の大切さを嫌というほど教えられ、それを補足するように(というと、丸山先生には失礼に当たりますが(^^;。どちらが上とか、そういうことを言っているのではございませんので。)丸山先生のお話を拝聴すると、如何に現在の歯科医療というものが咬合をなおざりにしているかが、思い知らされます。
ただ、患者さん側にも「ただ銀歯をかぶせて、ご飯が食べられりゃぁそれでいい!」といったようないい加減な態度の方が見受けられるのも事実です。が、そういう方にも、適正な噛み合わせは大事なのだと理解してもらうのも、我々の使命ですわね(^^ゞ